[編集] 出典
^ a b 一戸祟雄著 『現代戦車砲の主用砲弾 APFSDS』 「軍事研究」2008年8月号 (株)ジャパン・ミリタリー・レビュー 2008年8月1日発行
^ 平成13年度、ダイキン工業株式会社による高速飛翔体の比較実験より
[編集] 関連項目
劣化ウラン
放射能兵器
核兵器
核テロリズム
汚い爆弾
APFSDS
放射性廃棄物
[編集] 外部リンク
武力紛争における劣化ウラン兵器の使用
在日米国大使館/劣化ウランに関する情報
IAEAの劣化ウランについてのFAQ(英語)
上の仮翻訳(在日米国大使館)
「米軍鳥島射爆撃場における劣化ウラン含有弾誤使用問題に係る環境調査について」 @ 日本の環境放射能と放射線 (文部科学省の情報公開サイト)
劣化ウラン弾@はてなダイアリー
ブルックス准将による2003年3月26日の記者会見(英文)
U.N. Sub-Commission on Prevention of Discrimination and Protection of Minorities, Report of the Sub-Commission on Prevention of Discrimination and Protection of Minorities on its 48th Session , U.N. Doc. E/CN.4/Sub.2/1996/41 (1996).(1996年国連人権小委員会における劣化ウラン弾関連のテキスト・英文)
劣化ウランに関する資料リンク集
UNEPの公式報告書(日本語訳)
WHOの概況報告書(日本語訳)
劣化ウラニウム被曝のためのWHOガイダンス -医療従事者・事業管理者のために-(日本語訳)
"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A3%E5%8C%96%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3%E5%BC%BE" より作成
カテゴリ: 砲弾
劣化ウラン
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劣化ウラン(れっかウラン、英語:Depleted Uranium、略称:DU)は、ウラン235の含有率が天然ウランを下回るウランのことである。通常、その濃度が0.7%以下の物を指す。なお、減損ウランという言葉(英語では同じDepleted Uranium)もあるが、これは通常使用済燃料に含まれている(濃縮ウランよりもウラン235の割合が減っている)ウランをさす。天然ウラン由来の劣化ウランでは、天然ウランの精製物より放射能は幾分低い(後述)。
天然ウランには、熱中性子により核分裂連鎖反応を起こすウラン235と起こさないウラン238が含まれ、このうちウラン235の含有率は0.7%程度である。この天然ウランから濃縮によって濃縮ウランを得た後に残された部分は、通常、ウラン235の含有率が0.2%程度であり、これを劣化ウランと呼ぶ。さらに濃縮を行なって劣化ウランに残存するウラン235の割合を下げ、より多くの濃縮ウランを得る事もできるが、新たにウラン鉱石を採鉱・精製・濃縮することと比較してコストがかかるために行なわれない。上記の濃縮後に得られるのは六フッ化ウランであり、用途に応じて酸化物または金属として利用する。
ウラン235の濃度が低いため、劣化ウランは核燃料としての利用は出来ない。しかし、ウラン238に中性子を吸収させると結果としてプルトニウム239を得る事ができるので、高速増殖炉では燃料を生成するための原料として利用される。
目次 [非表示]
1 用途
転職サイト
2 医学的危険性の主張と反論
2.1 危険性の主張
2.2 反論
2.3 反論への反論
3 放射能
3.1 標準的な値
3.2 ウラン同位体同士の放射能比
3.3 ウラン系列の崩壊生成物
3.4 精製後の放射能の増加
3.5 劣化ウランの放射線による人体の影響
4 関連項目
5 脚注
スカウト
[編集] 用途
ウランは密度が高い金属であるため、従来使用していた鉛やタングステンに代わり、ロケットや航空機の動翼カウンターウェイト、列車や車両等の重心微調整用の重り(マスバランス)として使用されている。原子番号が大きいことからα線やγ線の遮蔽効果が大きく、医療用放射線機器等から発生する放射線の遮蔽にも用いられる。
アメリカなど一部の国では戦車砲の徹甲弾や装甲材として用いられている。通常用いられるタングステン等よりも特性的に優れているのに加え、廃棄物と見なせば原材料のコスト的にも有利である。ただし、加工費はタングステンのそれを大きく上回っており、結果的には安いとは言えなくなる。
ウラン燃料としては、酸化物を濃縮ウランと混合させることにより、濃縮ウランの濃縮度調整が行われている。また、ウラン238に中性子を吸収させ、核分裂を起こしやすいプルトニウム239へと転換させることができるため、高速増殖炉に用いる燃料として期待されている(詳しくはウラン238を参照)。
仕事
[編集] 医学的危険性の主張と反論
[編集] 危険性の主張
劣化ウランは重金属である。したがって、他の重金属と同様に重金属中毒の原因となる。主に腎臓の障害を引き起こす。なお、劣化ウランの毒性は鉛や水銀よりも低く、砒素と同程度である。
また残留放射能による被曝も取りざたされており、イラク等実戦で劣化ウラン弾を使用した地域での白血病の罹患率や奇形児出生の増加、あるいは米軍帰還兵の湾岸戦争症候群などの健康被害が報告[要出典]されている。
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[編集] 反論
劣化ウラン弾による健康被害の数字には統計学的な有意差がないとの報告が存在[要出典]する。
こうした環境問題について、アメリカやWHO[要出典]は証拠が不十分と否定的な立場をとっている。 また、日本では文部科学省防災環境対策室が「劣化ウランの毒性は、身の回りの海水や土砂中に存在するウランと同じ又は小さいです。平成14年11月」と発表している。
日本ではウランという言葉の持つイメージが否定的であることが問題を複雑化している。またこのイメージを利用して危険性を煽るなどの行為を行う者もおり、より一層誤解が広がっているとの指摘もある。
[編集] 反論への反論
上記の通り、アメリカ政府は対外的には証拠が不十分と否定的な立場をとっている。
しかし米国内では動物実験により劣化ウランが発がん性を持つ(但しこれが放射能によるものか重金属毒性によるものかについては議論がある)と発表されており、有毒物質として法的に規制され厳密な監視下に置かれている。また従軍兵士の補償を巡る訴訟問題も起きている。
さらにWHOは子供が口にすることのないように警告を発している。("exposure to DU of young children be monitored and preventive measures are taken, as children might be at particular risk of exposure because of the way they play" http://www.who.int/ionizing_radiation/env/du/en/)
2007年12月5日国連総会で来年度の国連総会で劣化ウランを使用した兵器の影響について議論することが可決された(日本政府も賛成した。)今後、科学的・政治的議論が国際舞台で展開されることになるであろう。
[編集] 放射能
劣化ウランでは、濃縮過程においてウラン235及びウラン234の割合が少なくなる。これらのウラン同位体はウラン238に比べて半減期が短い(放射能が高い)ため、劣化ウランの放射能は天然ウランの放射能に対して相対的に低いと言える。なお、ここでいう天然ウランは、ウラン鉱石を精製して得られた濃縮処理を行なっていないウランで、比較対象の劣化ウランと同一の化学形態であるとする。また、劣化ウランについても天然ウランに由来するものであるとする。これは、減損ウラン由来の劣化ウランの場合、原子炉での燃焼条件にもよるが半減期の短いウラン236を一定量含んでしまっているためである。
[編集] 標準的な値
IAEAによると[1]、純粋な天然ウラン1mg当りの放射能が25.4Bqであるのに対して、劣化ウラン中のウラン1mg当りの放射能は14.8Bqである。核種別の内訳を見ると、標準的な劣化ウランには、ウラン238・ウラン235・ウラン234がそれぞれ、99.8%・0.2%・0.001%の割合で含まれており、それぞれが持つ放射能の割合は、83.7%・1.1%・15.2%である。
[編集] ウラン同位体同士の放射能比
ウラン238の半減期は約45億年、ウラン235の半減期は7億年であり、純粋なウラン235の比放射能は純粋なウラン238に比べて約6倍高い。しかし、天然ウランの同位体比はウラン238が約99.3%であり、ウラン235が約0.7%である事から、天然ウラン中での存在比はウラン238がウラン235の約140倍である。これらより、天然ウランがウラン238とウラン235だけから成っていると仮定すると、ウラン235はその放射能のうち約4.8%を占めることになる。しかしながら、天然ウランにはさらにウラン234が含まれていることを考慮する必要がある。ウラン234はウラン238のひ孫核種であり、ウラン238とウラン234は放射平衡を形成している。このため天然ウラン中に存在するウラン234はウラン238と同じだけの放射能をもっている。これらより、天然ウラン中でのウラン235に由来する放射能は、約2.4%と算出できる。
[編集] ウラン系列の崩壊生成物
ウラン238は、鉛206に到るまでおおむね14回ウラン系列に沿って壊変を繰り返す。そして、ウラン238の半減期はどの子孫核種と比べても半減期が飛びぬけて長い。したがって、壊変系列全体が放射平衡となる。すなわち、ウラン238のもつ放射能は系列全体の約1/14である。ただし、途中のラドンは気体なので空中に逃げる分がある。実際の天然ウランではこれより高い割合となる。ウラン235についてはアクチニウム系列で壊変を繰り返す。
[編集] 精製後の放射能の増加
精製ウランの放射能は、時間とともに一定の強さにまで増加していく。これは、ウラン鉱石の精製の過程で除去された、ウラン系列、アクチニウム系列に属するウラン以外の核種が、順次壊変によって生成されるためである。ウラン238の場合、娘核種のトリウム234との半減期に、10^10オーダの差があるため、永続平衡が成立する。トリウム234と、ウラン238の孫核種、プロトアクチニウムとの間にも同様に永続平衡が成立する。よって、孫核種までの永続平衡によって放射能は単体の3倍となる。永続平衡成立には二番目に半減期が長い核種の10倍程度の時間がかかるため、200日程度で平衡に達する。 ウラン238とウラン234の間にも10^4オーダでの半減期の差があり、永続平衡は成立するが、成立には10^6年オーダの時間が必要である。よってこれ以降の壊変は、工学上考慮する意味がない。天然ウランのように、ウラン238の寄与分が1/14となるまでには、非常に長い時間が必要である。